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脳科学クイズ #2 問題と解説

 脳科学 / ニューロマーケティングの世界に、とってもベーシックなところから入っていただけるよう、クイズをご用意いたしました。

 答えは簡単です!ぜひチャレンジしてください。

 同じ内容のものは、ホームページでも展開しております。こちらでは脳科学 / ニューロマーケティングについての説明もしておりますので、併せてごらんください。


ニューロテクニカホームページ

脳科学 / ニューロマーケティング


執筆:細野晴義(株式会社ニューロ・テクニカ 代表取締役兼マーケティングプランナー)

監修:中川雅文(一般社団法人日本ニューロマーケティング協会代表理事・医学博士)

Q2 1週間(7日)前の夕ご飯では何を食べましたか?


(この設問はメディア / SNSなどの展開に活かせます)


答えと解説は、この下に ↓  ↓  ↓







答え

あなた自身の経験で しかし、多くの方は「思い出せない」では? 実は、それが正解です!



解説


エビングハウスの忘却曲線によれば、 人が記憶したものは20分後には58%しか残らず、 1時間後には44%、 9時間後には36%、 24時間後には33%、 そして1週間後となると25%のことしか残らない。 ちなみに、この25%とは、何かの拍子に思い出すこともあるけど、 すぐさま思い出せない状態を意味します。

さらに、一カ月後は21%しか残らない、とされています。



 「25%も記憶が残っているというけれでも、まったく思い出せないです。」

と言う声がが上がってくるかもしれません。

 この意味は、まったく忘れてしまうわけではない、と言うことを意味します。

何かしらの刺激をしたりすると思い出すこともある、ということです。


このことを裏返しますと、復習がいかに大切か?と言うことが分かります。



SNS / メディア展開への応用


 マスメディアをやっている方々、ネット上での広告展開をやっている方々は、このことは経験上、熟知、実感していることです。

例えば、テレビCMならば最低3000GRP(獲得する視聴率の総和)が必要、などと言われております。

 ダイレクトマーケティング(DRM)系はこれまでDM(ダイレクトメール)が中心であったため、メディア単価が高かったと言う経緯もあり、一発で決めようとしてしまいがちです。

 しかし、この記憶のプロセスからすると、それは、基本的には有り得ない、と言うことが分かります。メルマガ、あるいはマーケティングオートメーションを組み入れた場合も同じです。

 ということは、良く言われる「効くDM」「効くメルマガ」の類のものも、『複数回実施して復習してもらう』と言う条件をベースにしなちあり得ない。と言えます。


DRMの法則が示唆するもの


 DRMを体系的に学んできた人たちはこのことを良く知っています。それは伝統的に言われている、二つの法則を良く知っているからです。


 1)DRMでのメディア展開(DM、メルマガ、SNSなど)は

最低でも3回はやる必要がある。


 私も、これまで企画したDMのほとんどは、最低3回は行っております。

クライアント様の強い希望で一回のみで成功させようとしたことも何度もありましたが、基本的にはうまくいきません。(たまに、大成功してしまうこともありました)

 3回行う代わりに、広告(メディアは適切と思われるものを選ぶ)を先に展開してから行うと言う方法も有効です。



 2)DRMの4大要素を証明している、とも言えます。


 「効くDM」「効くメルマガ」と言ったようなものは、クリエイティブ展開の話とも言えます。


ターゲット、オファー、タイミング、リストという4大要素があり、それぞれ、4:3:2:1の割合でレスポンスに影響する。


 これはクリエイティブの重要性が低いと言っているのではなく、大切なのだけれども、先にターゲットにクリエイティブの4倍の労力をかけるつもりで戦略を立てる必要がある、ことを意味します。(実際にはクリエイティブの計画・推進はとても時間がかかる)


 こうしたことを知っているのか、知らないのかの重要性を、脳科学 / ニューロマーケティングは示唆してくれます。

 人によっては、当たり前のことではありますが、一発で決めようと決める企業は意外に多いものです。


それは、はっきり言って無理です!


 私も正直言いますと、このことは経験値でしかなかったので、クライアント様に「何で3回もやる必要があるのか?」と言われてしまうと答えに窮してしまっておりました。研修で質問されても、答えることが出来ませんでした。

 こうした方法は私がこの世界に入る前から成立していたことで、あまりにも当たり前すぎていたからです。


 しかし、脳の動きからすると、これはどうしようもない、とも言えます。小手先のテクニックを先に身につけてしまうと、いかにリスクが高いか、ということも示唆してくれます。

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